しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

聞かれなくなった言葉

今日3日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、

ビジネスでよく耳にする『Plan・Do・Check・Action』という言葉で、

いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。


『計画・実行・評価・改善、一巡したらさらに高次の循環へ。

 品質管理や業務改善のための手法で、PDCAサイクルと呼ばれる。

 この手法については、Plan(計画)・Delay(遅延)・Cancel(中止)・

 Apology(謝罪)と揶揄(やゆ)するむきもある。

 設定された計画が真に十全なものか、よく吟味せずにそれを始点とすれば、

 前例主義や上意下達、減点主義といった〈畏縮(いしゅく)〉の慣習になってしまうからだろう。』


へぇ~‥‥。「PDCAサイクル」は知っていましたが、

それを「計画・遅延・中止・謝罪」と皮肉った言い方があることは、

このコラムを読むまで知りませんでした。

確かに、最初の計画そのものがずさんだと、

その後は悪循環のスパイラルに陥ってしまうのかもしれません。

そして、そもそもその「PDCAサイクル」という言葉が、

最近、私の身の回りでは、あまり聞かれなくなったような気がしています。


仕事を進めるうえでは当たり前のことだからでしょうか‥‥?

いや、そうではなくて、あまりにも「PDCAサイクル」にこだわると、

もっと「大切なこと」を見失うことに、皆がようやく気づいたからかもしれません。

では、その「大切なこと」とは何か‥‥?

ゴメンナサイ‥‥。それはあくまで私の感覚的なもので、

理路整然と説明する知識と能力を、私は持ち合わせておりません。(トホホ‥‥)