しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ジャン・クリストフ

昔の手帳を久しぶりに開けると、
平成18年5月13日に、
ロマンロランの「ジャン・クリストフ」(みすず書房:全4冊)を
読了した旨のメモがありました。

松前町立図書館で借りて、
約4か月をかけて読んだことを思い出しました。
たぶん、私が読んだ本の中で一番の長編小説です。

この本からは、いろいろなことを学びました。
手帳には、私が感動したところをメモっていますが、
本の最初と最後の部分が特に印象的です。

『どの国の人々であれ 悩み、そして戦っており
やがて勝つであろう 自由な魂たちに捧ぐ』

『ジャン・クリストフへの告別
こんにちの人々よ、若き人々よ
今度は君たちの番が来ている!
われわれを踏み越えて行きたまえ。そして前進したまえ。
われわれよりもいっそう偉大で、いっそう幸福でありたまえ。
私自身は、自分の過去の魂に別れを告げる。
私はその魂を、一つの抜け殻として自分の背中に投げ捨てる。
生は、いくつもの死と、いくつもの復活の連続である。
クリストフよ、死のうではないか。復活するために!』

ロマンロランには「魅せられたる魂」という
長編小説もあります。
読みたいと思いつつ、まだ読んでいません。
長編小説を読むのには、気力と体力が必要ですよね……。