しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ポスト3・11の日本とアジア

今日、愛媛県研修所主催の「愛媛県 部長・次長級セミナー」が、
愛媛県美術館講堂において開催されました。
講師は、政策研究大学大学院学長の白石隆先生で、
テーマは「ポスト3・11の日本とアジア」でした。

私は、もちろん、部長・次長級の職員ではありませんが、
希望聴講生として、先生の講演を聴く機会に恵まれました。

先生は、愛媛県新居浜市出身で、
「海の帝国」(中公新書)で読売・吉野作造賞を受賞されるなど、
東南アジア研究で著名な方です。

今日の講演では、東アジア地域における
・「富と力の分布の変化」や「都市化・中産階級の拡大・格差の拡大」など長期的趨勢
・中国、アメリカ及びアセアン諸国の最近の動向
などを話された後、ポスト3・11の日本の外交はどうあるべきかについて
極めて示唆に富むお話をしていただきました。

先生のお話の中で、私が印象に残っているのは、次の内容です。
『現在の日本は、
TPPや消費税増税など重要な問題について、
国論が二分している状況にある。
こうした状況においては、最後に決断するのは政治家の役目である。
決断せずに問題を先送りすれば、アジアの中で日本は一流国として生き残れない。』

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)