しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

昭和史とリーダーシップ

「昭和史(上)1925-1945」(中村隆英著:東洋経済新報社)と
「失敗の本質〜戦場のリーダーシップ編」(野中郁次郎編書:ダイアモンド社)を
ほぼ同時に読み終えました。

戦争と計画化と破壊の道を選んだ昭和前半期を克明に描いた本と、
リーダーシップの本質とは何かを戦争を通して考察した本、
どちらも読みごたえのある重量級の本でした。

「失敗の本質」の中の名言です。
・トップのリーダーシップが不在あるいは弱体であれば、
 中堅レベルにはセクシュナリズムがはびこり、権力は拡散する。
・指揮官としての体面を保つためには、
 泰然自若として、あるいはそのように部下に見せる「印象管理」を
 行うことが重要である。
・最大派閥というものは、利益誘導に走りやすく、
 その結果、しばしば強行採決ような行き過ぎた行為で少数意見を抑圧し、
 多数決に基づく採決を「正義」であるかのように振りかざすことになる。

ところで、延長国会は今日が会期末。
重要法案が未処理のまま、民主党自民党の党首選に突入します。

『率先垂範の精神を書くリーダー、硬直化した官僚的組織、プロフェッシナリズムの誤解、
 日本の企業・政府が「失敗の拡大再生産」のスパイラルに陥ってしまったのは、
 傑出したリーダーが出現しなかったからだ。』

「選挙の顔」という観点ではなく、
真のリーダーが選ばれることを切望します。

昭和史 (上)

昭和史 (上)

失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇