「昭和史(上)1925-1945」(中村隆英著:東洋経済新報社)と
「失敗の本質〜戦場のリーダーシップ編」(野中郁次郎編書:ダイアモンド社)を
ほぼ同時に読み終えました。
戦争と計画化と破壊の道を選んだ昭和前半期を克明に描いた本と、
リーダーシップの本質とは何かを戦争を通して考察した本、
どちらも読みごたえのある重量級の本でした。
「失敗の本質」の中の名言です。
・トップのリーダーシップが不在あるいは弱体であれば、
中堅レベルにはセクシュナリズムがはびこり、権力は拡散する。
・指揮官としての体面を保つためには、
泰然自若として、あるいはそのように部下に見せる「印象管理」を
行うことが重要である。
・最大派閥というものは、利益誘導に走りやすく、
その結果、しばしば強行採決ような行き過ぎた行為で少数意見を抑圧し、
多数決に基づく採決を「正義」であるかのように振りかざすことになる。
ところで、延長国会は今日が会期末。
重要法案が未処理のまま、民主党と自民党の党首選に突入します。
『率先垂範の精神を書くリーダー、硬直化した官僚的組織、プロフェッシナリズムの誤解、
日本の企業・政府が「失敗の拡大再生産」のスパイラルに陥ってしまったのは、
傑出したリーダーが出現しなかったからだ。』
「選挙の顔」という観点ではなく、
真のリーダーが選ばれることを切望します。
- 作者: 中村隆英
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
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- 作者: 野中郁次郎
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