今月20日に、みずほ総合研究所が、
『介護と仕事の両立支援の課題』というレポートを公表しています。
レポートのサマリーは、次のような内容でした。
・介護をしながら働く雇用者は2012年10月1日時点で218万人に上る。
今後は、団塊世代の高齢化や家族構造の変化により、
介護と仕事の両立に直面する雇用者が一層増加する見通し。
・介護と仕事の両立に関わる問題を放置する場合、
介護による社員の疲労が生産性の低下につながるリスクや、
管理職世代の突然の離職といったリスクが顕在化する懸念がある。
・介護中の社員の支援には、育児中の社員への支援とは異なる特性がある。
そうした特性を踏まえつつ、企業はこれまで以上に積極的な対応を行う必要がある。
う〜ん、とても他人事とは思えません。
我が家も、父との同居生活です。
数年前には父の腰痛が悪化して、ほとんど寝たきりの状況になりかけたのですが、
現在の父は、手押し車の世話になりつつも、
おかげさまで介護の必要もなく、何とか無事に暮らしています。
さて、レポートでは、
企業は介護と仕事を両立できる働き方の整備を求められていて、
その際に重要となるのは、介護中の社員のニーズ、
特に育児中の社員とは異なるニーズに配慮した取組であると指摘しています。
その取り組みの方向性は、次の5点です。
①実態把握
②社員の知識武装の支援
③個別の状況に応じた支援
④長期間、労働時間を調整できる働き方の整備
⑤社員が両立の見通しを立てやすい職場づくり
確かにそのとおりですね。
育児の場合は、仕事との両立開始までに一定の準備期間が存在しますが、
介護の場合は、準備期間なしに、仕事との両立に直面する場合が存在します。
まさに『突然訪れるリスク』です。
しかも、介護の期間は、育児と違って、いつまで続くか予測することができません。
レポートに書かれているように、
『介護は誰もが直面しうる課題』であることや
『介護による疲労や離職の防止は企業にもメリットがある』ことを
社会全体で共有しなければならないと思います。
私も、妻と娘に迷惑をかけないような余生にしたいです…。