上海旅行の3日目、5月25日です。
今日予定されていた外灘(バンド)の散策は初日に実施済み、
しかも、今日の観光は上海市内がメインということで、
ホテル出発は午前9時であることが、前日にガイドさんから知らされていました。
このため、朝食をとってから、部屋でゆっくりと過ごすことができました。
上海に着いて驚いたことの一つに、NHK・BS放送が映るという事実があります。
25日は日曜日、時差が一時間あるので、
日本時間の9時から始まるNHKの日曜討論を、出発直前まで観ることができました。
当日の討論テーマは「中国の海洋進出」問題。
習近平さんが上海に来られている絶妙のタイミングだけれども、
これって当然、現地の方も観ているのでしょうね…。
ホテルを定刻に出発した後、まずはシルクを扱う国営店へ…。
現地でも高価なシルクの布団を買う勇気はありませんでしたが、
ここでは、娘と孫娘のおみやげに、キティとパンダのストラップを購入しました。
2個買って30元。「安く済まそう」という魂胆が見え見えですよね…。
帰ったら娘に怒られそう…。
次は、「阿Q正伝」で有名な、中国近代文学の父・魯迅の記念館です。
記念館そのものは、展示方式をはじめとして、日本に普通にあるようなものでしたが、
記念館周辺の魯迅公園では、日曜日ということもあって、
大勢の人が、太極拳をしたり、トランプをしたり、
毛沢東を称える音楽(現地ガイドさんに教えてもらいました。)を大音量で流したり、
さらには、輪になって議論をしたりしていました。
どうやらこの場所は、庶民の憩いと交流の場となっているようです。
魯迅公園の次は、多倫路です。
立派な門(写真を添付)をくぐって、綺麗に整備された路地をゆったりと散策しました。
日本陸軍やその兵士が使用していたという建物(写真を添付)を観て、
歴史の流れを感じた次第です。
昼食は、上海点心料理を堪能しました。
この昼食が、今回の旅行で食べた料理の中で一番おいしかったです。
ただ残念だったのは、
この日はとても蒸し暑かったのにかかわらず、エアコンが入っていなかったことです。
皆、暑い暑いといいながら食事をしていました。
昼食後は、これまた国が経営しているという、お茶のお店に案内されました。
日本語の達者な店員さんが、
数種類のお茶の入れ方と飲み方をレクチャーしてくれましたが、
ここでは、一葉茶という230元もするお茶を思い切って購入しました。
アレルギーや鼻炎、肝臓病や糖尿病に効くという「殺し文句」に負けてしまったのです。
続いて、上海有数の観光地といわれる豫園商城(写真を添付)へ。
ここは、多くの観光客でごった返していました。
自由散策の時間を設けていただきましたが、周りが全部同じような建物に見えて、
集合場所に再び戻ってくる自信が全くありませんでした。
そのため、半径数百メートルの範囲内に行動をとどめ、
トイレはデパートのトイレを利用し、同じくデパート内のベンチで小休止しました。
賑やかな豫園商城を後にして、田子坊へ。
ここはさらに複雑で、まるで迷路のような細長い道を行ったり来たりしました。
日本でいえば、アメ横のような感じで、とにかく活気と熱気があふれていました。
路地に面したビアホールで、欧米の方がビールを楽しんでいたのが印象に残っています。
いよいよ、上海で食べる最後の夕食です。
ずっと中華料理を食べ続けてきて、しかも散策が続き、
皆疲れていたのか、なんとなく口数の少ない、静かな夕食となってしまいました。
夕食後のオプショナルーツアーは、上海雑技です。
私は、朝のバスの中で参加を申し込んでいましたが、
とにかく歩き疲れていたので、
差額料金を支払って、足つぼマッサージに変更することにしました。
午後8時にホテルの部屋に来てくれたのが、40才前後の若い女性でした。
片言の英語と日本語を交えながら、
一時間30分たっぷりと、しかも丁寧に身体をほぐしてくれました。
途中、あまりの気持ち良さに、うとうとと寝てしまいました。
このようにして、怒涛の3日目が終わりました。
明日はいよいよ帰国の日です。