今日4日の朝日新聞「天声人語」は、
4年後のラグビーW杯日本大会の開催地の一つに
岩手県釜石市が選ばれたことに関連するコラムでした。
私の全く知らない句が引用されている、
コラムの最後の一節は次のようなものでした。
『楕円(だえん)球一つに精根を注いだ後は、
試合終了を敵味方なしの「ノーサイド」と呼んでさわやかだ。
〈ラガー等(ら)のそのかちうたのみじかけれ〉横山白虹(はっこう)。
勝者がとどろかす「勝ち歌」の短さに
清々(すがすが)しいラガーマン魂を見た、戦前の名句である。
開催地と共に4年後を待ちたい。』
先日のこの日記で、ヤマハ発動機の清宮監督から
テレビを通じてラグビーの醍醐味を教わったことを書きました。
私にとって、ラグビーの魅力は二つあります。
一つ目は、試合の残り時間がなく、
どう考えても逆転は無理で敗色は濃厚なのに、
選手たちが最後の最後まで試合を諦めずにプレーし続けること。
二つ目は、
密集戦に限らず、試合中はほとんど格闘技のように争っているのに、
ノーサイドになれば、敵味方関係なく、お互いの健闘を清々しく称えあうこと。
そう……、その魅力というのは、「人生そのもの」、
あるいは「人生の縮図」を見るような気がするからなのかもしれません…。
先ほどのコラムの冒頭の文章はといえば、
『少し切なくラグビーを歌った「ノーサイド」は、
松任谷由実さんの青春の名曲だ。
テレビで見ていた高校ラグビー決勝の最終場面から想を得たという。
曲のつくられた1980年代、冬にはラグビー人気が沸き上がる感があった。
♪彼は目を閉じて 枯れた芝生の匂い 深く吸った……。
歌詞冒頭にあの頃を思い出すファンは多かろう。』
はぃ…、わたしはそのファンの一人です。
ユーミンの懐かしい名曲とともに、かつて観た数々の名試合・名場面は、
私にとっての「記憶の中の宝物」です。