ふぅ~、暑い……。いきなり真夏がやってきました。
今日も昨日に引き続き、当地は、とんでもない暑さとなりました。
とうとう我慢の限界がきたので、部屋にクーラーを入れ、この日記を書いています。
さて、参院選挙の投票日まで、あと一週間となりました。
先月30日の朝日新聞「論壇時評」では、歴史社会学者の小熊英二さんが、
『21世紀型選挙へ 人との対話が「回路」ひらく』と題して、
次のように述べられていました。
『20世紀型の政党や組織は、
グローバル化や格差の拡大で、どこでも力を失っている。
だが政治の制度は20世紀のままだ。
結果として、20世紀型の政党や組織が実力以上に有利となり、
疎外された人々は無力感と無関心に陥る。
そうして投票率が下がると、政治は一部の層に独占され、
さらなる無力感と無関心、そして疎外された不満の爆発を生む。
いま世界中で、この悪循環が起きている。
これを根本的に解決するには、21世紀に適した制度が必要だ。』
『政治を語る者が陥りがちな誤りは、
自分が政治に関心を持った最初の契機を忘れていることだ。
彼らは「政治に無関心な人たちの感覚」がわからなくなっている。
だから彼らの言葉は、あらかじめ政治に関心のある人にしか届かない。
思い出してほしい。あなたが政治に関心を持った契機は何だろう。
それは魅力的な先輩の姿や、友人の誘いなど、人間との対話ではなかったろうか。
人間はデータよりも、人間に動かされるのだ。』
う~む、鋭いご指摘だと思います。
政治が「一部の層」に独占されないためにも、
今はとにかく、投票という「集団的儀式」に参加することが大切なのですね…。