しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

負のスパイラル

強い西風に粉雪が混じって、今日は凍えるような寒さとなりました。

暖冬に慣れ切った身体には、この寒さは一段と堪えます‥‥。

春はやはり、簡単には訪れてはくれません。


さて、今月14日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、

労働経済学者・周燕飛(しゅうえんび)さんの

『時間の「欠乏」はお金である程度解消できますが、

 お金が「欠乏」していれば、時間の「欠乏」にさらに拍車がかかるのです。』という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『子育て中は食事の世話から戸外活動、添い寝まで時間は満杯。

 お金があれば、買い物が楽な地域に住み、ベビーシッターを雇って時間も「節約」できる。

 お金がないと、食費を抑えようと、

 特売日を狙ってさらに遠くのスーパーへ走ることになり、一層時間がかかる。

 その負のスパイラルを労働経済学者は注視する。「貧困専業主婦」から。』


う~む‥‥。「お金の欠乏」が「時間の欠乏」に直結することは、

なにも専業主婦に限ったことではなく、

年金を頼りに生活するシニア層をはじめ、誰にでも当てはまるような気がします。


ちなみに、ネットで「お金 時間 名言」で検索すると、

小林一三阪急電鉄創始者

「金がないから何も出来ないという人間は、金があっても何も出来ない人間である」

という言葉がありました。


でも、そうは言っても私は、

「お金と時間と人生の関係」は、「負のスパイラル」という経済学の理論では解決できない、

複雑な真因が隠れているようにも思います。