今日の「NIKKEIプラス1「」の「なやみのとびら」に、
東京都在住の60代の男性の方が、次のような悩みを投稿されていました。
『定年退職して、「専業主夫」になりました。料理、掃除、洗濯など家事を頑張っているつもりですが、
妻からは「手を抜いている」といつも叱責されます。
人は褒められて伸びると思うのですが‥。妻は50歳を過ぎて仕事に目覚め、今も働いています。』
日々「名もなき家事」に悪戦苦闘しながら、妻からは「そんなの当たり前」と言われる私にも、
投稿者氏の、辛くて悲しいお気持ちは、よ~く分かります。
この悩み事に対して、著述家の湯山玲子さんは、次のように回答されていました。
『‥‥なぜ奥さんは褒めないのか、というと、これは「軽い復讐」でしょうね。
彼女が家事全般を担当していたときに、相談者氏は褒めるどころか、
何の反応もしてきていないはずだからです。
仕事はお金や出世や他人からの評価という報酬が帰ってきますが、家事労働にはソレがない。
奥さんのダメ出しは、「褒められないのが当たり前の主婦の仕事を私は長年やってきた。
そんな出来ではアナタを褒めないし、私レベルに達するまで注文もつけるよ」ということでしょう。』
そして、相談者氏のとる道はふたつあると回答されていました。
ひとつは、専業主夫はやめて、報酬などのある仕事人生にカムバックすること。
もうひとつは家事を極めて、褒められたい欲求などと関係がない、その奥儀に達するまで到達すること。
う~む‥‥。私には、どちらも道も難しいように思います。
あぁ、それにつけても、この「軽い復讐」はいつまで続くのかしら‥?
重くならなければいいのだけど‥‥。