今日7日は、亡き母の命日です。
「故人を偲ぶように涙雨が降っている‥」と形容したいところ、
私の住む松前町では、昨夜から大雨が降り続いて、洪水警報が発令されました。
ところが、大雨警報は、隣接する松山市や伊予市で発令されていても、
松前町では不思議なことに発令されません。これって、どうしてなんでしょう‥‥?
さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ラ・ロシュフコーの
「情熱のある最も朴訥(ぼくとつ)な人が、情熱のない最も雄弁な人よりもよく相手を承服させる」
という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『滑らかな口舌(こうぜつ)は心にひっかかることがなく、逆に相手を用心深くする。
信頼は一語一語を確かめるように紡ぐその語り口から生まれる。
17世紀フランスの公爵の「ラ・ロシュフコー箴言(しんげん)集」(二宮フサ訳)から。
「君子欲訥於言、而敏於行」(君子は言〈げん〉に訥〈とつ〉にして、
行〈こう〉に敏〈びん〉ならんと欲す)。口は重く、行いは機を見てしかとなせと。』
う~む、なるほど‥‥。
「信頼は一語一語を確かめるように紡ぐその語り口から生まれる」のですね‥‥。
でも、私のように、「情熱のない朴訥な人間」は、救いようがないですね。(反省)
それはさておいて、「ラ・ロシュフコー箴言集」は、私の座右の書です。
ちなみに、先ほどの箴言は、正確には次のように書かれています。
「情熱は必ず人を承服させる唯一の雄弁家である。
それは自然の技巧とも言うべく、その方式はしくじることがない。
それで情熱のある朴訥な人が、情熱のない最も雄弁な人よりもよく相手を承服させるのである。」