しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

座右の書の箴言集

今日7日は、亡き母の命日です。

「故人を偲ぶように涙雨が降っている‥」と形容したいところ、

私の住む松前町では、昨夜から大雨が降り続いて、洪水警報が発令されました。

ところが、大雨警報は、隣接する松山市伊予市で発令されていても、

松前町では不思議なことに発令されません。これって、どうしてなんでしょう‥‥?


さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ラ・ロシュフコー

「情熱のある最も朴訥(ぼくとつ)な人が、情熱のない最も雄弁な人よりもよく相手を承服させる」

という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『滑らかな口舌(こうぜつ)は心にひっかかることがなく、逆に相手を用心深くする。

 信頼は一語一語を確かめるように紡ぐその語り口から生まれる。

 17世紀フランスの公爵の「ラ・ロシュフコー箴言(しんげん)集」(二宮フサ訳)から。

 そういえば孔子の「論語」にもよく似た言葉が。

 「君子欲訥於言、而敏於行」(君子は言〈げん〉に訥〈とつ〉にして、

 行〈こう〉に敏〈びん〉ならんと欲す)。口は重く、行いは機を見てしかとなせと。』


う~む、なるほど‥‥。

「信頼は一語一語を確かめるように紡ぐその語り口から生まれる」のですね‥‥。

でも、私のように、「情熱のない朴訥な人間」は、救いようがないですね。(反省)


それはさておいて、「ラ・ロシュフコー箴言集」は、私の座右の書です。

ちなみに、先ほどの箴言は、正確には次のように書かれています。

「情熱は必ず人を承服させる唯一の雄弁家である。

 それは自然の技巧とも言うべく、その方式はしくじることがない。

 それで情熱のある朴訥な人が、情熱のない最も雄弁な人よりもよく相手を承服させるのである。」

また、孔子の言葉は、論語「里仁(りじん)第四」に書かれています。ご参考までに。

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)