「ゼロからわかる経済学の思考法」(小島寛之著:講談社現代新書)を読了しました。
中身をよく確かめずに、本の題名に惹かれて購入したものの、
いざ読み始めてみると、数字や数式が多いのには正直愕然としました。
数字や数式が苦手な私に、本の内容が理解できるのか、いささか不安でしたが、
なんとか最後までたどり着くことができました。
そういう意味では、なんとなく読者を惹きつけてしまう不思議な本でした。
アダム・スミスの「見えざる手」という言葉を紹介し、
市場という「自動調整システム」の主役である「価格」が、
どのようなものであり、どう決まるかという問題を、
スミスが解こうと試みたという説明にまず興味を惹かれました。、
そして、需要曲線と供給曲線の交点としての均衡が何を意味しているのかを、
オークションや協力ゲームなどの具体例で、わかりやすく解説されるなど、
ミクロ経済学を新たな視点で考える契機を与えくれる本だと思います。
著者によると、
経済学はじわじわと進歩して、新しい境地に向かっているそうです。
本物の科学に成長した経済学って、いったいどんなものなのでしょう?
私のようなズブの素人にも理解できる世界なのでしょうか?
- 作者: 小島寛之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/18
- メディア: 新書
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