台風が去って、風はまだ強いものの、
夕方5時過ぎから、太陽が久しぶりに顔を出してくれました。
それにしても雨がよく降りました。
我が家のすぐ近くを流れる小さな川は、水嵩が増して、
道路との境が分からなくなってしまいました。
一級河川の重信川でさえ、はん濫注意情報が出されるほどの雨量でした。
記録的な猛暑と、その後の猛烈な雨。
今年が異常気象であることが、身体と記憶にインプットされました。
異常気象といえば、
先月28日のNHK「クローズアップ現代」で、
『連鎖する“異常気象”地球でいま何が』が放映されました。
番組紹介によると、この異常とも言える気象は、
アジアやヨーロッパ、アメリカなどでも続いて、世界的な現象となっており、
その理由として、地球温暖化による海水温の上昇が、
世界の平均気温を高めている可能性があるとのことでした。
世界で相次ぐ異常気象は、実は互いに連鎖していて、
そのメカニズムは、「テレコネクション」と呼ばれることを、
番組を観て初めて知った次第です。
『地球は、温度を一定に保とうとするのだけれども、
人間がたくさんの化石燃料を出し続けているので、
エネルギーバランスが取れなくなって、
温暖化がどんどん進んでいるというのが、今の状態。』
番組ゲストの木本昌秀・東京大学大気海洋研究所教授のお話を聴いて、
なんだか「健気(けなげ)な地球」が気の毒になってきました。
そういえば、昨日(3日)の読売新聞「編集手帳」では、
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、
宮崎駿監督の作品に流れる作者の心を語った言葉が紹介されていました。
『世界は生きるに値する所で、美しいものが必ずある所だ。』
言葉の「連鎖」ではありませんが、
「健気な地球」で、このコラムのことを思い出しました。
人類の英知を結集して、美しい「世界と地球」を守っていきたいものです。