しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

時間を切り取る

阪神タイガースファンの悪しき体質かもしれませんが、
CSファイナルで巨人に3連勝し、
日本シリーズ進出に王手をかけたことが、未だに信じられません。
正夢になった時に狂喜したいと心に誓っています。

さて、全く話は変わりますが、
『100分de名著〜清少納言枕草子』を駆け足で読み終えました。

私は高校生の時、古文が苦手でした。
「いとうれし」とか「いとにくけれ」といった言葉に触れると、
今でもアレルギー反応を引き起こしてしまいそうです。

ただ、このテレビテキストの山口仲美・埼玉大学名誉教授の解説は、
とても分かりやすくて、読んでいて勉強になりました。

なかでも、
清少納言は「春はあけぼの(夜明け)」が一番だと言っているように、
『その季節におけるもっとも情緒のある事柄を
「時間」という観点から切り取っている』という御指摘には、
「なるほど…」と、妙に感心した次第です。

そして、山口教授は、
現代の私たちが「枕草子」を読む一般的な意義として、
 ・世界的に見ても、最古の随筆に接する喜びが味わえる
 ・伝統的な美意識や礼儀作法を知ることができる
 ・当時の宮廷生活の実態を知ることができる
このように解説されていました。

う〜ん、このテキストを高校生の時に読んでいたら、
古文が好きになっていたかもしれないのに……。
いや、やはり、当時の私の努力不足だと思います。(反省)

清少納言『枕草子』 2014年10月 (100分 de 名著)

清少納言『枕草子』 2014年10月 (100分 de 名著)