マイナンバーが記載された「通知カード」が、
全国的に遅配が続くなか、先週、我が家にもようやく配達されました。
私は父と同居していますが、世帯は別々にしています。
そのため、封筒は別々に配達されました。
その父が、「個人番号カード」を作るため、
さっそく「顔写真を撮りに行きたい」と言い出しました。
これも一つの親孝行と思い、
自宅近くの書店に設置してある自動証明写真機に父を連れて行きました。
自動証明写真機の入り口には、ご丁寧に、
「マイナンバー用の写真はパスポートサイズです」という説明がありました。
今回の「個人番号カード」は、交付手数料は無料で取得しやすく、
ICT技術の進展を反映して、スマートフォンや自宅のパソコンから申請できるほか、
先ほどの自動証明写真機からも申請できるということで、
その申請手段の多様さと便利さに驚いてしまいます。
「住基カード」も、このような環境が整っていれば、
もっと普及が進んでいたのではないかと思いますし、
そもそも論として、「個人番号カード」と「住基カード」が、
「同時」に施行できていれば、
経費も大幅に削減できていたのではないかと思います。
また、おそらくこれから普及が進むであろう「個人番号カード」も、
「住基カード」と同様、不安と懸念も抱えています。
まずは、「通知カード」が、全国民にあまねく配達されるかどうか。
「個人番号カード」のセキュリティ対策は万全か。
お年寄りなどを対象とした特殊詐欺への対策はどうか。
預貯金口座や病歴の情報など、個人情報が丸裸になるのではないか。
他人の「なりすまし」は防げるのか。……などなど、心配の種は尽きません。
一方で、「マイナンバー制度」は、
行政手続きの効率化や適正・公平な課税の実現などメリットがあります。
行政の現場では、この「目には見えないメリット」を
住民の方に分かりやすく丁寧に説明するのが、
一番手間がかかって、かつ難しい作業ではないかと思います。