今月29日付け日経新聞「何でもランキング」の
「お薦めの観光列車、ベスト10」の第1位に、
JR四国の「伊予灘ものがたり」が選定されていた記事を読んで、
びっくりしたのと同時に、とてもうれしい気持ちになりました。
私は、昨年7月27日のこの日記に、
「忘れ難き風景」と題して、次のような文章を書きました。
『子どもの頃に見た風景の中で、
幾つになっても記憶に残っている風景というものがあります。
JRは国有鉄道で、予讃線に内山線はなく、
南予方面へは海回りで列車が走っていた時代に、
母の生まれ故郷の伊予郡双海町に帰省する際、
車窓から見た小網という集落に広がる
まるでピンクの絨毯のような「干しエビ」の風景と
どこまでも真っ青な海と空と高くそびえる真っ白な入道雲……。
そして、母の実家から数メートルの渚から見た、
絶対に絵の具では創ることができないような真赤な海に沈む夕日……。
そう、それは、私にとって忘れ難き風景なのです。
今日の愛媛新聞に、
JR四国がJR予讃線海回りの松山〜伊予大洲・八幡浜間に走らせる観光列車
「伊予灘ものがたり」の出発式がJR松山駅であった、
との記事が掲載されていました。
「海回り線は利用者が1日平均400人ほどの赤字ローカル線だが、
沿線の風景は素晴らしく、ゆっくり鉄道で楽しんでほしい」との、
JR四国社長のあいさつも紹介されていました。
この観光列車に乗車した子どもたちが、
車窓からの素晴らしい風景を見て、
私のように、
いつまでもその風景を記憶に留めてほしいと願っています。
私も、是非この観光列車に乗って、
子どものころの自分に、再び巡り会いたいと思っています。』
この日記を書いてから約1年…。
私が子どもの頃に見た風景をバックに走る列車が堂々の全国1位になるとは…。
先ほどの記事には、
「食事や景色が多彩で何度乗車しても飽きない」
という高評価のコメントも掲載されていました。
かくいう私は、
実は、まだこの観光列車に乗ったことがありません。
全国1位になったことで、予約の確保も難しくなりそうです。
「子どもの頃の自分に再び巡り合える」のは、
一体いつのことになるのでしょう…?