私と父は、晩酌を欠かしたことがありません。
私は350mlの缶ビール1本、父はハイボールを毎晩飲みます。
私なんかは、この喉ごしの一杯のために、毎日を生きているようなものです‥‥。(苦笑)
また、お酒の健康面での弊害に関して言えば、
「酒は百薬の長」という「魔法の合言葉」を頑なに信じて、
これまで毎日欠かさずお酒を飲んできました。
その「酒は百薬の長」という言葉の出典について、今日の日経新聞「遊遊漢字学」では、
漢字学者の阿辻哲次さんが、次のように詳しく解説されていました。
『酒を愛好する者は、適当な量の酒は食欲を増進させるし、健康にとって有害ではないと主張する。
そしてその時に彼らが論拠とするのが、「酒は百薬の長」という成語である。
「食貨志(しょっかし)」(経済関係の記録)に見えるのが最初である。
前漢末期の皇后の父親であった王莽(おうもう)は、あくどい手段を弄して権力を一身に集め、
やがて皇帝の位を奪ってみずからの王朝「新」を建てた。
その頃、塩と鉄と酒は国家による統制販売がおこなわれていたが、
背後で官吏と大商人がグルになって価格をつりあげていた。
そこで王莽はその情況を打開するために命令を出し、その円滑な流通を命じた。
その命令の出だしの部分に「それ塩は食肴(しょくこう)の将なり。
酒は百薬の長にして、嘉(よ)き会の好(よしみ)なり。鉄は田農の本なり」という文章がある。
これが酒飲みたちがいつも飲酒にあたえる最大の弁護の出典であるが、
しかし塩と鉄については一句しかないのに、酒に対してはご丁寧に二句も費やされている。
あるいは王莽も酒が好きだったのだろうか。』
う~む、なるほど‥‥。
普段、何気なく使っていた言葉は、歴史のある成句だったのですね‥‥。誠に心強い限りです。
さて、三連休なので明日もお休みです。
今宵は、缶ビールの後には焼酎をチビリチビリ飲みながら、
「YouTube」でお酒の名曲をじっくりと聴くことにします。