今日6日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、哲学者・デカルトの
『ゆっくりと歩む人でも、つねにまっすぐな道をたどるなら、
走りながらも道をそれてしまう人よりも、はるかに前進することができる』という言葉で、
いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。
『真なるものを偽なるものから分かつ判断力は誰にも備わっていると、
17世紀フランスの哲学者は言う。
ただしそれを持つだけでは不十分で、それを「良く用いる」ことが肝要だと。
たとえ不器用に、愚鈍に見えようとも、
道を外すまい、過ちだけは犯すまいとの心がけを貫くところにしか道は開けない。
「方法序説」(谷川多佳子訳)から。』
はぃ‥‥、まるで「ウサギとカメ」の教訓のようです。
でも、「不器用で愚直な』私にとっては、心の琴線に触れる言葉と解説でした。
還暦もとっくに過ぎて、人生も残り少なくなりましたが、
「道を外すまい、過ちだけは犯すまいとの心がけを貫く」という姿勢だけは、
最後の最後まで持ち続けていたいと思っています。
人として、当たり前のことではあるけれど‥‥。