梅雨の晴れ間に青空が広がった今日、随分と久しぶりに、西の海岸に夕陽を見に行きました。
父の足腰が極端に弱ってからは、デイサービスの送迎車の出迎えや、
夕食の準備やその後片付けなどで、夕陽が沈む時間帯に出掛けることが困難な状況が続いていました。
久しぶりに見た西の海岸に沈む夕陽は、それはもう美しかったです。
しばらく堰堤にぼんやりと佇んでいましたが、ふと気が付くと、
数人の方が、私と同じように夕陽に見惚れ、スマホで写真を撮っていました。
ところで、『長田弘詩集』(ハルキ文庫)の「最初の質問」には、
「ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。」という質問があります。
人は、どういう境遇や心境の時に、西の空に沈む夕陽を見て涙を流し、そして「祈り」を捧げるのか‥‥。
今日の私には、その気持ちが理屈抜きで理解できるような気がしています‥‥。
追記
そういえば、ベッツィ&クリスの名曲「白い色は恋人の色」の歌詞に、次のようなフレーズがありました。
♬ 夕やけの赤い色は想い出の色 涙でゆれていた想い出の色
ふるさとのあの人の あの人のうるんでた瞳にうつる 夕やけの赤い色は想い出の色
はぃ、確かに、「夕やけの赤い色は想い出の色」です‥‥。