しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

老後の楽しみの一つに

昨日2日の朝日新聞「折々のことば」を、この日記に書き残しておこうと思います。

 

その言葉とは、柳家小満んさんの

『富士山はいきなり高いんじゃなくて、裾野が広いから高いんだよね。』

 この言葉について、鷲田清一さんの次のような、味のある解説がありました。

 

『富士の裾野には、足がすくむような原始の深い樹海があり、

 反対側には製紙工場の細長い煙突群がある。いくつもの登山口がある。

 稽古を重ね、人の噺(はなし)もたっぷり聞くなかで、話芸は磨かれる。

 裾野が広いとは八方美人になれということではない。

 人は酸いも甘いも広くみずから経験してはじめて、

 見晴らしのよい高みに出られるようになる。』

 

富士山といえば、いつだったか、この日記にも、

新幹線の車窓から、母と二人で見た富士山の美しさについて書きました。

 また、「富士山はなぜ美しいのか?それは裾野が広いから……」

という言葉も紹介したことがあります。

 

さらに、安岡正篤先生の名言には、次のような言葉もあります。

『偉くなることは、必ずしも富士山のように仰がれるようになるためではない。

 なるほど富士山は立派だけれども、それよりも何よりも立派なのは大地である。』

 

それはそうと、冒頭の子満ん師匠の含蓄のある言葉は、

東京かわら版」という寄席演芸専門の情報誌に掲載されているようです。

 

私は一度も現物の寄席を観たことがありませんが、

落語の人気はとても高いらしいですね……。

 

人生の喜怒哀楽や人生訓も学べる落語も、

老後の楽しみの一つに付け加えたいのですが、

まずは、NHKテレビ番組の「日本の話芸」の視聴から始めたいと思っています。

 

やりたいことはいっぱいあるのに、

実行に移せないまま人生を終えてしまいそうです…(苦笑)