参院選挙の結果を見て、
正直、民主党がこれほどまで惨敗するとは思いませんでした。
その民主党の敗因について書かれた、
今日(23日)の読売新聞と産経新聞の朝刊コラムを興味深く読みました。
読売新聞は落語家二人の小噺をたとえに、
産経新聞は欠陥商品が見つかって業績が悪化する会社をたとえに、
それぞれ元首相の「罪悪」について批評するものでした。
まずは、読売新聞「編集手帳」から…。
『鳩山由紀夫氏は公示直前に、「尖閣諸島を日本が盗んだ」云々と述べた。
菅直人氏は、党公認候補と競う候補者を支援した。
かつて民主党政権の持病であった「無定見」を鳩山氏が、
「党内不和」を菅氏がおさらいしてくれたことになる。
候補者が「民主党は変わりました」と声をからしても、
元首相が「ウソ。ウソ。以前のまんま」と混ぜっ返せば票が伸びるはずもない。
〜(略)〜
ときに味方は、敵よりも怖いものである。』
次に、産経新聞「産経抄」から…。
『とりわけ参院選で喫した大敗について、菅元首相の責任は重いといえるのではないか。
東京選挙区で党から公認をはずされた現職候補は、
元首相と同じく「脱原発」を主張してきた。
だからといって公然と支援するのは、まさしく「反党行為」だ。
公認候補と共倒れという、悪夢のような結果を招いてしまった。』
今まで数多くの国政選挙が執行されましたが、
このように「個人の行動が敗因だったのでは」と書かれた記事は珍しいのではないでしょうか?
記事を読んでいて何の違和感もありませんでした。
鳩山、菅という首相をリーダーとして仰いでいた日本は、
とてもリスキーな日々を送っていたことになるのですね。
もしこれが私だけでなく、
全国の有権者の反応だったとすれば、民主党の再生は「いばらの道」のような気がします。
ただ、そうはいっても、
民主党には、衆院57人、参院59人の先生方がいらっしゃいます。
先の終盤国会で見せた理不尽な行動はもうやめて、
正々堂々の論戦を、今後の国会で展開してほしいものです。
健全な民主主義のために……。