しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

お先にどうぞ

昨日の「輪越し祭り」(地元では「輪越しさん」と呼びます。)で思い出したことがあります。

娘が幼稚園の年長か小学校1年生だった頃です。
私の両親と一緒に「輪越しさん」に行きました。

露店の綿菓子を買うために、娘は行列の後ろに並んで
じっと自分の順番が来るのを待っていましたが、
ほかの子供たちが割り込んで、娘はなかなか綿菓子を買うことができません。
割り込まれても割り込まれても、娘はただだまって自分の順番を待っていました。

その時です。
普段は物静かで、めったに怒らないな母が、露店のお兄さんに、
「ちょっと、お兄さん!あなた、どこを見てるのよ。
 この子(私の娘のことです)がきちんと順番を守って待っているのに、
 あなたはそれが分からないの!」と言ったのです。
それはもう、身内から見てもすごい迫力でした。

娘はその頃から、
「お先にどうぞ」の精神の持ち主だったようです。
運動会のリーレーでは、後ろから来た子にわざわざ「道」を譲るし、
とににかく「勝負」や「勝敗」の世界には無頓着な性格なのです。

その点、孫娘はまるっきり反対で、2歳2か月で闘争心丸出しです。
母親に似なくて良かったのか、それとも悪かったのか…?
答が出るのにはしばらく時間がかかりそうです。