今日は、成人の日です。新成人の皆さん、おめでとうございます。
毎年、この日の朝刊に掲載される「エッセイ」を楽しみにしています。
はぃ、確かにその「エッセイ」は今年も載っていました。
サントリーウイスキーの広告に掲載されている伊集院静さんのエッセイです。
今年の題名は、「決心しよう。」でした。
今年も、エッセイの「エッセンス」の部分を抜き出してみました。
『 〜(略)〜 君には夢があるだろう。それにむかって進むのもいい。
まだなければ夢を探す機会にすればいい。
その決心に言っておきたいことがある。
その夢は自分だけがしあわせになろうとしていないか。
お金を得ることにこだわっていないか。そういうものは卑しいんだ。
覚悟とは、品性の上にあるんだ。
苦しい時、辛い時に、その覚悟と、誰かのために生きようとしたことが救ってくれる。
生きるということは必ず、苦いものと悲しいものを伴う。
それが人生だ。』
『覚悟とは、品性の上にあるんだ。』は、いい言葉ですね。
また一つ、「名言」を見つけることができました。
新成人の皆さんは、
伊集院さんのエッセイを読んでも、ピンとこないかもしれません。
かえって、お説教じみて聞こえるのかもしれません。
でも、私のような歳になると、一言一言が重みを持って心に響きます。
それはどうしてなのかな?
その「答え」のようなコラムが、同じ日経新聞「春秋」に掲載されていました。
『この正月休み、久々に高校のクラス会に出てしばし時間を忘れた。
1970年代半ばに母校を巣立ち、それぞれの道を、
それぞれのやり方で歩んできた仲間たちである。
もっと若いころは再会してもみな妙に肩に力が入っていたものだ。
思うようにならぬことの多さを知り、
思いもかけぬ幸運にも出合い、人は大人になる。』
少しは私も、「大人」に近づいているのかもしれません……。