しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

品性の上の覚悟

今日は、成人の日です。新成人の皆さん、おめでとうございます。

毎年、この日の朝刊に掲載される「エッセイ」を楽しみにしています。
はぃ、確かにその「エッセイ」は今年も載っていました。
サントリーウイスキーの広告に掲載されている伊集院静さんのエッセイです。
今年の題名は、「決心しよう。」でした。

今年も、エッセイの「エッセンス」の部分を抜き出してみました。

『 〜(略)〜 君には夢があるだろう。それにむかって進むのもいい。
 まだなければ夢を探す機会にすればいい。
 その決心に言っておきたいことがある。
 その夢は自分だけがしあわせになろうとしていないか。
 お金を得ることにこだわっていないか。そういうものは卑しいんだ。
 覚悟とは、品性の上にあるんだ。
 苦しい時、辛い時に、その覚悟と、誰かのために生きようとしたことが救ってくれる。
 生きるということは必ず、苦いものと悲しいものを伴う。
 それが人生だ。』

『覚悟とは、品性の上にあるんだ。』は、いい言葉ですね。
また一つ、「名言」を見つけることができました。

新成人の皆さんは、
伊集院さんのエッセイを読んでも、ピンとこないかもしれません。
かえって、お説教じみて聞こえるのかもしれません。
でも、私のような歳になると、一言一言が重みを持って心に響きます。
それはどうしてなのかな?

その「答え」のようなコラムが、同じ日経新聞「春秋」に掲載されていました。

『この正月休み、久々に高校のクラス会に出てしばし時間を忘れた。
 1970年代半ばに母校を巣立ち、それぞれの道を、
 それぞれのやり方で歩んできた仲間たちである。
 もっと若いころは再会してもみな妙に肩に力が入っていたものだ。
 思うようにならぬことの多さを知り、
 思いもかけぬ幸運にも出合い、人は大人になる。』

少しは私も、「大人」に近づいているのかもしれません……。