今日は成人の日です。
毎年恒例になっているのは、この日の朝刊に掲載されるサントリーウイスキーの広告を探すこと。
そして、今年もありました。伊集院静さんの新成人へのメッセージが。
今年は、「ワクをハミ出せ、二十歳の可能性。」という題で、次のようなことが書かれていました。
『‥‥‥どんな人にも、どんなこともできる。それが君たちの可能性だ。
それしかないが、実はそれはスゴイことなんだ。いつか空だって飛ぶかもしれないぜ。
飛べない?なぜだよ。やってみなければわからない。まず古い考えを取り払え。
あるように見える〝ワクからハミ出せ〟それが二十歳の可能性だ。
君にしか発想のできない、君だけの新しい世界を、実は大人は皆待っているんだ。
但し、品性を忘れるな。自分だけのために生きるんじゃない。
お金がすべてと思うな。金で手に入るものなどタカが知れている。そして元気に歩くんだ。
怒れ。泣け。くやしがれ。
その後で、笑って歌って君が空を飛ぶ星空を仰いで、二十歳の乾杯をしよう。』
さて、成人の日の今日、小学二年生の孫娘と地域の伝統行事「どんと焼き」に行ってきました。
氏神さんの前の空き地で神事を行った後、古くなったお飾りの山に火をつけます。
孫娘は、火を点火する子ども四人のうちの一人に選ばれました。
つきたてのお餅が入った「ぜんざい」も振る舞われ、孫娘は美味しそうに食べていました。
その孫娘を見ながら、この子が成人となる時代を想像してみました。
伊集院さんの言われるように、不可能と思われることが、可能になっているかもしれません。
そして、いつの時代も、閉塞した時代を変革していくのは若者の役割です。
振り返ると、他界した母は、私の娘の晴れ姿を見ることが叶いませんでした。
私は、何とか生きて、孫娘の成人の日の晴れ姿と、
若者が夢と希望を持てる時代が、変わらずに続いているであろうこの国の姿を、
この目で見届けたいと願っています‥‥。