しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「意識改革」の必要性

今月24日の日経新聞「経済教室」は、
高橋泰国際医療福祉大学教授の
『介護難民防げるか㊤〜東京圏の危機に対応急げ』でした。

この論考で高橋教授は、
東京圏の高齢化危機を克服するためには、
後期高齢者の増加に応じて施設や人員の増強や効率化を図る「提供側の構造改革」と、
1人当たりの医療・介護資源消費量を減らす「利用者の意識改革」の
2つの改革が必要であると述べられています。

なお、「高齢化危機」とは、
「介護や医療を必要とする高齢者を引き取る施設や病院が見つからず、
 衰弱した高齢者が自宅で相次ぎ亡くなるといった、
 いわゆる医療・介護難民が多発する状況」と説明されています。

そして、高橋教授が、
1人当たりの医療・介護資源消費量を減らすための
「利用者の意識改革」のお手本が「北欧型の老い方・死に方」にあると
書かれているのを読んで、他人事とは思えない気持ちになりました。

高橋教授によると、
北欧では自らの口で食事をできなくなった場合、
嚥下(えんげ)訓練は徹底的に行われるけれども、
それでも駄目ならば無理な食事介助や水分補給を施さず、
そのまま自然な形でみとることが一般的で、
その結果、寝たきりになる前に亡くなることが大半であり、
北欧には寝たきりの高齢者はほとんどいない、とのことでした。

また、北欧では昔から、
日本の施設のようなオムツ交換や食事介助はほとんど行われていないそうです。
う〜む、日本でこんなことが果たしてできるのかな?

でも、よくよく思い出してみると、
私の曾祖母は長生きをしましたが、
ほとんど寝たきりになることもなく、眠るように息を引き取りました。
その際には、親族が曾祖母の枕元に集まり、自宅での最期を看取りました。
小学生の私でしたが、今でもその時の光景を思い出せます。

私も、寝たきりになって、
家族に迷惑のかかるような「老い方・死に方」だけは避けたいと思います。
そのためには、自分自身の「意識改革」が必要だと思いますす。