今日は穏やかに晴れ渡った一日でした。
お蔭で、洗濯物はよく乾き、また、冬用の布団や毛布も干すことができました。
さて、今日の日経新聞「経済論壇から」は、
『働く方改革の具体策は~高齢化が促す技術革新』というタイトルの記事で、
土居丈朗・慶大教授が吉川洋・立正大教授の、次のような論評を紹介されていました。
『立正大学教授の吉川洋氏(週刊エコノミスト10月4日号)は、
高齢化がむしろイノベーションを促すとみて、
「人口減だから右肩下がり」との見方を否定する。
高度成長期は、事後的にみれば成長していただけの話であって、
同時代的に生きていた人たちが右肩上がりだと思って経営していたわけでなく、
高度成長期の経営者は慎重論が根強い中でリスクをとっていた。
「もはや戦後ではない」という言葉も、ポジティブな意味ではなく、
戦後復興特需がなくなって、
イノベーションがなければ成長できないという危機感の表れだった。
社会の変化は、イノベーションの基となる。
高齢化がさらに進む今日の日本では、医療や介護で費用負担が増えて困っているが、
これを取り除くのがイノベーション、と吉川氏は説く。』
う~む……、なるほど。
「人口減少ペシミズム」に否定的な、吉川教授の日頃の主張が、
簡潔にまとめられていると思います。
ところで、今私は、司馬遼太郎さんの『菜の花の沖』(全六巻)を
町立図書館で借りながら読み進めています。
ですから、しばらく前に購入した吉川教授の
『人口と日本経済~長寿、イノベーション、経済成長』(中公新書)が、
ずっと積読状態になっています。
気になっていましたが、この本を読む前に、
土居教授に答えというか、要点を教えてもらったような感じです。
『長寿こそチャンスで、その鍵はイノベーションにある』ということでしょうか?

人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長 (中公新書)
- 作者: 吉川洋
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/08/18
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (5件) を見る