しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

結果に愕然とする

昨年12月29日の日経新聞に、
エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10』が掲載されていました。
(2012年12月から2013年11月までに刊行された図書が対象となっています。)
そのベスト10とは、次のような図書でした。以下、出版社名は省略します。

 1位 デフレーション(吉川洋 著)
 2位 日本銀行(翁邦雄 著)
 3位 自殺のない社会へ(澤田康幸、上田路子、松林哲也 著)
 4位 イノベーション・オブ・ライフ
    (クレイトン・M・クイステンセン、ジェームズ・アルワース、カレン・デイロン 著)
 5位 劣化国家(ニーアル・ファーガソン 著)
 6位 国家はなぜ衰退するのか(ダロン・アセモグル、ジェイムス・A・ロビンソン 著)
 7位 人々のための資本主義(ルイジ・ジンガレス 著)
 8位 大いなる探求(シルヴァイア・ナサー 著)
 9位 何が日本の経済成長を止めたのか(星岳雄、アニル・K・ガシャップ 著)
 10位 連続講義・デフレと経済政策(池尾和人 著)

この結果を見て愕然としました。
私が読んだ本が一冊もなかったからです。

言い訳をすると、1、2、4、6及び8位の本は、
読みたい本のリストとしてメモにしっかり残していましたが、
結局、この1年間、読むことはありませんでした。
じゃあ一体、私はどんな経済の本を読んだのだろう??

なお、記事には、次のような「総括的な」文章がありました。
『今年はリフレ政策を推奨する立場からの著書も数多く出版されたが、
 ベスト10からは漏れた。
 選者の間では、アベノミクスの効果を見極めるにはなお時間がかかるとの声が多く、
 反リフレ派の著書が上位を占める結果となった。』

う〜ん、なるほど……。
確かに、浜田宏一教授、岩田規久男教授、伊藤隆敏教授、若田部昌澄教授といった
リフレ賛成・推進派の先生方が書かれた本は、ベスト10にはありませんでした。
賃金上昇などアベノミクスの効果が今年になって具体的に現れると、
リフレ賛成・推進派の本がもっと読まれるのかもしれません。
逆に、副作用が現れると、今年も反リフレ派の本が売れ続けるのかも?

ちなみに、
私が読んだ「金融政策入門」(湯本雅士著:岩波新書)は、
公平・中立な良書だったと思います。
ベスト10になかったのが残念です。