しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

大切な一冊

反戦のジャーナリスト・むのたけじさんが、

お亡くなりになったとの報道に接しました。

 

むのさんの『詩集たいまつ』(評論社)は、

全653ページの分厚い本で、今から10年以上も前に買った本です。

確か、雑誌「致知」でも紹介されたことがあり、

本の中に書かれている次のような言葉には、私は随分と助けられました。

今でも大切にしている、精神的支えとなる本の一つです。

 

・失敗は、なるたけしない方がよいにきまっている。

 けれども、真にこわいのは失敗することではなく、

 いい加減にやって成功することだ。

・逆境こそが学校である。

 但し、それが学校だったとわかるのはそれを卒業したあとである。

・大人が学べば子どもも必ず学ぶ。

 それが〈しつける〉という動詞なのだ。

・人生の航路に偶然はない。

 悲しいのは、必然でないものと偶然のように出会い、

 必然であるものと偶然のように別れてしまうことだ。

・人間関係を耕作するのに、謙虚にまさるこやしはない。

・どんなにつらくとも苦しくとも、命の限りとことん生き抜くこと。

 これが人間の果たすべき第一責任です。責任の基礎です。

・反省するとは、うしろを向いて頭を下げることではない。

 前に向かって進むことだ。

・一から歴史が始まる。まず、一を産め。

・自分から進んで最も重いものをになおうとしたとき、

 人はその行為に〈愛〉と名づけたのではあるまいか。

 

101歳の天寿を全うされたむのさん。

そのお言葉どおり、「命の限りとことん生き抜かれた」人生だったのだと思います。

 

詞集 たいまつ

詞集 たいまつ