しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

啓蟄の日の出来事

本降りの、しかも冷たい雨が、止むこともなく降り続いています。

さて、今日6日から、二十四節気の「啓蟄」(3/6~3/20)、

七十二候では「巣籠もりの虫戸を開く」(3/6~3/10)が始まりました。

「こよみのページ」のHPには、『啓蟄は冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味。

実際に虫が活動を始めるのはもう少し先。柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。』

と書かれてあります。


その啓蟄の節入日、日産自動車カルロス・ゴーン元会長が、

表現が不適切かもしれませんが、あたかも「冬眠をしていた虫が穴から出てくる」ように、

東京拘置所から保釈されたそうです。


今日の朝日新聞一面コラム「天声人語」には、このことに関連して、次のようなことが書かれていました。

『保釈保証金は10億円。逃亡や出廷拒否を防ぐ「担保」として、裁判所が被告に納めさせるお金である。

 一般的には150万~200万円が相場とされるが、被告の資産や事件の軽重で跳ね上がる。

 「没収されてはたまらない」と感じる額は人それぞれ。額を決める裁判官もきっと悩んだことだろう。

 これまでの保釈金の最高額は、食肉卸大手による偽装牛肉事件の20億円である。

 ライブドア事件の元社長は3億円、ロッキード事件の主役だった元首相は2億円。

 ゴーン前会長の10億円は高いのか安いのか。

 「これが犯罪とされるなら、今後、外国から優秀な経営者は日本に来なくなる」。

 先日、会見した弘中惇一郎弁護士は、米紙のそんな記事を引き合いに出し、

 「日本の将来のため、無罪を明らかにする」ときっぱり語った。

 名だたる経営者は会社を私物化していたのか。日本の「人質司法」はどれほど時代遅れなのか。

 世界が熱い視線を注ぐ被告がいよいよ姿を見せようとしている。』


う~む‥‥。保釈金が10億円ですか‥‥。

市井の人が用意できるような金額ではないですよね‥‥。

それよりも私は、日産自動車という名門企業の、組織ガバナンスがどうだったのか、

こちらの方に関心があります。

コラムでも指摘しているように、これからのゴーン元会長の言動に、きっと世界中が注目していると思います。

啓蟄の日の、記憶に残る出来事でした‥‥。