最近の「かんべえ」さんの「溜池通信・不規則発言」を読んで、勉強になった記述が二つありました。
一つ目は、10月20日の次のような記述です。
『四国は4つの県が似たような規模で、外から見ると仲良くやっているように見える。
しかるに現地で聴くと、「四国はひとつ」ではなくて「四国はひとつずつ」なんだそうだ。
いわく、「香川は支店経済だから東京を向いている。徳島は完全に大阪文化圏の一部である。
愛媛はほとんど広島と地続きになっている。そして高知は一人雄々しく太平洋の方を向いている」。』
はぃ‥、鋭いご指摘ですね。
4県それぞれが別の方向を向いているというのは、確かにそうなのかもしれません。
現役時代は、四国4県の「〇〇担当者会議」とかに何回も出席しましたが、
結構、楽しく親しく、お付き合いをさせていただきました。今となっては懐かしい思い出です。
二つ目は、10月23日の次のような記述です。
『かねてからのワシの時論であるが、アベノミクスの真の成果は雇用者数を増やしたことである。
2013年1月には5518万人。それが今年8月には5967万人になっている。
コロナにもかかわらず、449万人も増えている。そして増えた分はほとんどが高齢者と女性である。
特に定年を延長した分が効いている。
年金支払いを遅らせた結果、ワシ前後の世代が会社にしがみついているのである。
仮に企業が遠慮なく高齢者を会社から放り出していれば、それだけ雇用者数は減っているはずだが、
その分の人件費は若い社員の賃上げの原資になった公算が大である。
実は「分配」はしっかりやっていたのではないか。
つまりアベノミクスとは、「成長したかったけれども成長できず、分配をするつもりはなかったのに、
ついつい分配してしまった」という経済政策だったのである。
意外に思われるかもしれないが、日本経済は分配では失敗していない。失敗したのは成長の方である。
どうだ、参ったか。』
う~む、なるほど‥‥。これも言われてみれば、そのとおりなのかもしれません。
成長か分配か‥‥? 今回の衆院選挙でも争点の一つになっているようです。
でも、やつぱり米国人ドッジの
「富はまずこれを創造してからでなければ分配できない」が真理ですよね、どう考えても‥‥。