強い南風が真夏のような暑さを連れてきました。
それは湿気があって、肌にまつわりつくような不快な暑さでした‥。
さて、イスラエルが13日、ウラン濃縮施設を含め、イランの数十か所の軍事施設を空爆したことに関し、
一昨日の愛媛新聞に、高橋和夫・放送大学名誉教授が論評を寄稿されていました。
高橋先生は、イスラエルが先制攻撃に踏み切った理由は次の三つだと述べられていました。
一つ目は4月12日から始まったイランの核開発を巡る米国との協議の遅れ。
ネタニヤフ氏は「トランプ氏は最終的にイランに妥協するかもしれない」との不安を募らせていたとみられ、
合意させないために先制攻撃し、交渉をつぶす狙いがあった。
二つ目はネタニヤフ氏の政治的苦境。
汚職の罪で起訴されていたり、ガザ攻撃の長期化で拉致された人質も取り戻せていない状況で、
国民の批判をかわし、目をそらす必要に迫られていた。
三つ目は米政権内の力学の変化。
ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を皮切りに、
イスラエルの攻撃を容認する強硬派が次々と外され、
ネタニヤフ氏は、「攻撃するなら今しかない」と判断した。
この記事を読んで、高橋先生が放送大学の講義で、
「イスラエルとイランの関係」についてお話しされていたことを思い出しました。
遠い遠い昔の「バビロン捕囚」の際、ユダヤ人を解放したのが、
古代ペルシアのアケメネス朝のキュロス大王で、キュロスはバビロンを陥落させると、
諸民族に宗教の自由を認め、ユダヤ人のエルサレムへの帰還を許したそうです。
イランはアラブ人の国ではなく、ペルシア人が主体の国。
今こそユダヤ人(イスラエル)とペルシア人(イラン)の関係が良かった歴史を振り返ってほしいものです。
異なる民族が共存共栄する世界がいつの日か訪れますように‥‥。