しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

力で紛争は解決できない

今日は町立図書館に行って、6月10日(火)から13日(金)までの

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。

この期間で印象に残ったのは、三つの「ことば」でした。


おっとその前に、昨日のこの日記で「イスラエルとイランの関係」について書きましたが、

14日(土)の同紙一面コラム「天声人語」に、

イスラエルのイラン核関連施設攻撃に関連して、次のようなことが書かれていました。


『‥‥「自衛措置」や「先制攻撃」で正当化する声明に、ある国際法学者の姿が頭に浮かんだ。

 国連の戦犯法廷で長く判事を務め、14年前に亡くなったアントニオ・カッセーゼ氏を

 イタリアの自宅を訪ねた時のこと。

 戦争と国際刑事司法に関する取材だったが、話はイラク戦争や中東情勢に及んだ。

 「予防的な先制攻撃」についての考えを聞くと、こんな例を挙げた。

 「あなたがイランは核兵器を1年後に使うだろう」と考えたとする。

 自衛のためだと攻撃を正当化しようとしたら、私は三つの条件を与えたい。

 確固たる証拠を国連に示す。攻撃対象は政府や体制でなく、「危険なもの」に限る。

 後に誤りがわかったら国際法廷で裁きを受ける。

 条件を満たさなかった場合を問うと「侵略行為になる」と即答し、こう付け加えた。

 力で紛争は解決できない。

 それができるのは国際法だと信じているが、多国間の働きかけが非常に大切だと。‥‥』


なるほど、「力で紛争は解決できない」「多国間の働きかけが非常に大切」ですか‥。

折しも、カナダではG7サミットが開かれています。

日本をはじめ西側先進国の首脳は、イスラエル国際法の順守を求める外交力を、

いまこそ発揮していただきたいものです。

そうでなければ、国際社会におけるその存在意義が、本当に無くなってしまいそうな気がしています‥‥。