しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

多事争論を期待

日経電子版によると、
集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案が、
今日16日午後の衆院本会議で自民、公明、次世代各党の賛成多数で可決され、
衆院を通過したそうです。

安保法案は、自衛隊法や武力攻撃事態法など
改正10法案を束ねた「平和安全法制整備法案」と、
国際紛争に対処する他国軍を後方支援するため、
自衛隊の海外派遣を随時可能にする新法「国際平和支援法案」の2本立てです。

報道によると、この法案は、
「未だ国民の理解が得られていない」などの批判が多いようです。

別に政府の肩を持つつもりはありませんが、
私が思うのは、
国際情勢には不確定で流動的なな要素が多く、
安全保障分野に関して想定される事態や有事を
すべて確定的に法律用語では書ききれないのではないか、これが一点。

もう一つは、
国会の委員会などで総理や防衛大臣等閣僚が答弁するとき、
防衛分野には国家機密に属することが多く、
どうしても抽象的な表現を用いることもあり得るのではないか、
これが二点目です。

ただ、この法案は、
これからも参議院において集中的に審議がなされると思うので、
その際には、さらに国民の理解が得られるよう、
政府関係者や国会議員の先生方も
分かりやすい説明に努めていただきたいと思います。

私たち国民も、「お任せ民主主義」に陥らないためにも、
マスコミ報道や有識者の意見などを参考にして、
この法案を客観的に評価・批評する姿勢を持つべきだと思います。

国益にかなった「多事争論」を期待しています。