しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「男の幸せ」とは?

明治安田生活福祉研究所では2012年3月、
20〜64歳の男性を対象に、
「2012 男性の幸せに関する意識調査」を実施していますが、
今般、その調査結果がレポートとして公表されています。

レポートのエキスと思われる部分を、次のとおり引用させていただきます。
『「あなたにとって「男の幸せ」とは何だと思うか」という質問に対しては、
 すべての年代で「幸せな家庭をつくること」(29.0%)と回答した人が最も多かった。
 次に多かったのは「好きな仕事をすること」(10.2%)であるが、
 これは年代による差が目立ち、若い世代では相対的に低く、
 50代(14.4%)、60代(19.4%)が高い。
「 家族の生活を支えること」も全体では9.2%であるが、
 この項目も20代(4.3%)、30代(7.4%)と若い年代では低く、
 年代が上がるにつれ選ぶ人の割合が高くなる傾向にある。』

この記述を読んで、
平成12年に、職場の同僚とお酒を飲みながら、
「男にとって、仕事と家庭のどちらが大切か」というテーマで、
大激論したことを思い出しました。

私より一回り歳が若いK氏は、「家庭が大切派」、
当時45歳だった私は、「仕事が大切派」でした。いまでは懐かしい思い出です。
あれから早や10年近くが経過してしまいましたが、
10年という歳月で、二人の価値観はどのように変化したのでしょう?

私の結論は、
そもそも仕事と家庭を天秤にかけることに無理があって、
「仕事も家庭も、どちらも大切」ということに落ち着きました。

我が国は、「失われた20年」といわれるように、
バブル崩壊から続く経済の低迷、少子高齢化に伴う人口の減少、累積債務の増大など、
様々な困難な課題に直面しています。
このような時代には、なかなか「幸せ」を実感することができなくなっています。

すべての人が、
「幸せな家庭をつくり」、「好きな仕事」に取り組める社会にすること……。
これこそが政治に求められているのだと思います。