しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「なごり雪」の感性と心の様相

暦は正直なのでしょうか‥‥。立冬が過ぎてから急に寒くなったような気がします。

さて、今日は仕事をお休みし、真冬の恰好をして県立病院に行ってきました。

耳鼻咽喉科の先生に、「めまい」の定期診断とお薬を処方してもらうのが目的です。


「ついでに」というと先生に叱られそうですが、最近、突然に、

「くしゃみ」、「鼻水」、「涙目」の三点セットの症状に襲われることが多くなったので、

先生にお願いしてアレルギー性鼻炎のお薬も処方してもらいました。

次の耳鼻咽喉科の受診は来年の2月、その前に、来月には肺のCT検査が予定されています。

「健康に勝る宝はない」という格言を、今年ほど思い知らされた年はありませんでした。


話は変わりますが、今日の日経新聞文化欄「交遊抄」に、

正やんこと、シンガーソングライターの伊勢正三さんが、

なごり雪』というタイトルのコラムを寄稿されていました。

伊勢さんと東京・銀座の「クラブ由美」を営む伊藤由美さんは、

家族を交えてお付き合いをされているそうで、コラムには次のようなことが書かれていました。


『彼女は私の歌の機微を深く理解してくれる人。私は青春という言葉が大好き。

 あの頃のピュアな感性を今も大事にしている。彼女も私と同じなのだろう。だから話が合う。

 ずるいことは許せないという立ち居振る舞いも共通している。私は彼女を同志としてみている。
                ~(中略)~
 今では店での接客を通じた人間観察で出世する人と、

 したいのにできない人の違いを解説したビジネス本を出すなど活躍の場を広げる由美さん。

 私も負けてはいられない。1曲でもワンフレーズでも彼女の琴線に触れる曲を作っていきたい。』


イルカさんが歌った「なごり雪」が流行ったのは、私が大学一年生の時でした。

この曲を聴くと、大学一年生から大学二年生にかけての春休みに、

東京駅から先輩と二人、新幹線で故郷・愛媛に帰省した時の出来事を思い出します。

その東京駅のホームで列車を待つ間、同じ列の女子学生にチューインガムを差し上げたところ、

座席に座ってから、わざわざ彼女が返礼のチョコレートをもってきてくれました。

今でも、懐かしく思い出すことができます‥‥。


昨日のこの日記では、「失われた感受性、感性」について書きました。

この当時の私は、伊勢さんの言う「ピュアな感性」をまだ持ち合わせていたように思います。

なごり雪」という感性あふれる「名曲中の名曲」を作詞・作曲された伊勢さんの、

「青春という言葉が大好き」「今も感性を大事にしている」というお話を伺うと、

人間はいくつになっても「心の様相」が大切なのだと思い知らされます。