「いい加減」の意味を辞書で調べると、
「大ざっぱで徹底することなく、中途半端なさま」とあります。
また、「いい加減」の言い換えや別の言い方としては、
「ずぼら」、「不誠実な」、「誠意のない」、「真剣でない」、
「チャラチャラする」、「怠慢な」、「でたらめ」など、
ネガティブな言葉がずらりと並んでいます。
いやはや、今日の日経新聞の次の記事を見て、びっくりしました。
『松山は「いい、加減」の街。
松山市は13日、市の魅力を表すブランドメッセージを
「いい、加減。まつやま」に決定したと発表した。
メッセージを図案化したロゴマークを3案から市民投票で決定する。
松山の都市としてのブランドを確立する狙いで、市の知名度向上などに活用する。』
松山市は、
そのお隣の松前町に住む私にとって、「ふるさと」と同義語です。
「その松山市が「いい加減」な街だなんて…!?」
と、記事を読んだ瞬間には思いました。
でも、記事の続きを読むと、
『「いい、加減。まつやま」は
「便利で快適でありながら、余裕をもってのんびりと
『いい、加減』な暮らしができる街」という意図を込めた。』と書かれています。
な〜んだ、そういうことだったのか。
「いい」と「加減」の間に、読点(、)があるので、「いい、加減」なんですね。
ちょっと安心しました。
最近は、香川県の「うどん県」や広島県の「おしい!広島県」、
さらには、岡山市の「おしい!桃太郎市」など、
自治体は、観光PRや都市知名度の向上に躍起のようです。
その発想やアイデアには感心もし、関係者をリスペクトしていますが、
あまりに奇抜すぎると、自治体の戦略としてはどうかな?…と考えたりもします。
「いい、加減。まつやま」も、
これから各方面から様々な批評や意見が出てくると思いますが、
もともと松山市民は寛大な心の持ち主が多いので、
このブランドメッセージが、
松山市の知名度向上の手段として定着していくことを期待しています。
ところで、わが街・松前町は、
どんなブランドメッセージが考えられるのかな…?
「ヤバイ!松前町」なんてどうでしょう?(ほんの冗談です。大変失礼しました。)