しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

使いたいけど使えない

昨日(19日)の日経電子版「消費を斬る」で、
「1年で最もお金を使う日は?」というタイトルの記事が掲載されていました。
読者の関心が高いタイトルだったせいか、
昨日の日経電子版へのアクセスランキングが堂々の1位だったようです。

記事によると、
1世帯あたりの消費支出額が2番目に多かった日は、12月31日の大みそか。
支出金額は11,299円で、
2012年の1日平均の消費支出額6,565円に比べて72%も多いそうです。
何に支出しているのかといえば、
前日(12月30日)の2.5倍に急伸している調理食品、
ズバリ、「おせち料理」を買っていることになります。

では、最もお金を使う日はといえば、
正解は1月1日の元旦で、金額は14,280円。
最大の支出項目は贈与金の7,605円ということですが、
この贈与金の正体は、「お年玉」に違いないと記事は解説しています。

う〜ん、なるほど。素直に納得してしまいます。
でも、「よくこんなことが分かるなぁ…」と感心していると、
総務省が実施している「家計調査」で
調査協力者が毎日の買物の中身をこと細かく答えてくれているとか…。
調査協力者の皆様、本当にお疲れ様です。

さらに記事では興味深い事実を指摘しています。
一般的に給料が出る月末になると財布のひもがゆるむと言われていますが、
2012年と10年前の2002年のデータを比較すると、
通年での支出金額上位20日のうち、
25日から月末までの日は、
02年には12日あったけれども、12年は6日に半減しているとか…。

『消費にメリハリがなくなり、マッタリ感が漂う』
消費活動が平準化していることを、データが物語っているようですが、
日本経済は、バブル崩壊以降、20年にわたり経済不振に苦しんでおり、
私たち庶民の所得・雇用環境は極めて厳しいものがあります。
消費活動が平準化したというより、
そもそも手取り収入が減っていることが問題なのかもしれません。
「お金を使いたいけど使えない」のが真理だったりして…。

アベノミクス」で、消費に再びメリハリが生じることを期待したいと思います。