就寝前の30分間に読み進めていた
「読書の技法〜誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門」
(佐藤優著:東洋経済新報社)を読了しました。
読後にまず感じたことは、
佐藤さんの読書スタイルは、「普通の人間」には決して真似ができないということです。
夜中の2時まで本を読み、5時には起床ということは、睡眠時間がたったの3時間…。
佐藤さんご自身も、
『睡眠時間を削るような無理は絶対にしないでほしい。』とおっしゃっています。
睡眠時間を削ってまでの読書は、私には到底できないことですが、
この本の全体を通して、「勉強になる」、あるいは「参考になる」個所が随所にありました。
その中でも、一番印象に残ったのは、
『村上春樹「18Q4」をどう読むか』です。
今、私は、村上春樹さんの「1Q84」を読み進めていますが、
佐藤さんは、この小説に出てくる「2つの月」と
鳩山元首相の「最低でも県外」発言を関連付けて、
次のような示唆に富む解説をされています。
『エリート官僚には、沖縄差別というこの「第2の月」がまったく見えない。
鳩山氏には、抑止力論という「第1の月」とともに
沖縄差別という「第2の月」も見えていたが、
政治エリートの圧倒的大多数が「月はひとつしかない」と言い張るので、
身動きとれなくなっていたのだと筆者は見ている。
このように「1Q84」から類比(アナロジー)の手法を用いて政治を読むこともできる。』
その他にも、「知的好奇心」を刺激する記述がたくさんあります。
私も、基礎知識の欠損部分を埋めるために、
もう一度、高校レベルの教科書と学習参考書を活用してみようかと思っています。
でも、たぶん、挫折するだろうな……。

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 361回
- この商品を含むブログ (65件) を見る