しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

村上ワールドの魅力

町立図書館で借りてきて少しずつ読み進めていた
村上春樹さんの長編小説「1Q84」(新潮社のハードカバー)を、
約1カ月かけてようやく読み終えました。

読後の感想は、月並みですがとても面白かったです。
小説にでてくる主な「キーワード」と呼ぶべきものは、
「二つの月」、「空気さなぎ」、「リトル・ピープル」、
「パシヴァとレシヴァ」、「マザとドウタ」など……。

正直、読み終えた今でも、これらの言葉が何を示唆しているのか、
作者の奥深い意図は、私には理解できないところがあります。
村上さんにとっては、読者へのとっても大切なメッセージなのでしょうけど…。

私が読み応えがあったと感じたのは、
青豆と「さきがけ」のリーダーとの会話の部分、
牛河がタマルに殺害される部分、といったところでしょうか。
もちろん、ほかにもたくさんありますが…。

あと、とにかく理屈抜きに、
1行1行の文章が洗練されており、
また、1行1行に読者に考えさせるところがあって…。
なんというか…、まぁ、不思議な本です。

それにしても、
どうしてこのようなたくさんの「語彙」を、芸術的に組み合わすことができるか?
村上さんの小説を外国語に翻訳する時には、どのようにして言葉を置き換えるのか?
「村上ワールド」の魅力は、まるで「底なし沼」のようです。

今日は、とりとめのないことを書いてしまいました。
今年こそ、村上さんのノーベル文学賞受賞を期待したいと思います。

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3