町立図書館で借りてきて少しずつ読み進めていた
村上春樹さんの長編小説「1Q84」(新潮社のハードカバー)を、
約1カ月かけてようやく読み終えました。
読後の感想は、月並みですがとても面白かったです。
小説にでてくる主な「キーワード」と呼ぶべきものは、
「二つの月」、「空気さなぎ」、「リトル・ピープル」、
「パシヴァとレシヴァ」、「マザとドウタ」など……。
正直、読み終えた今でも、これらの言葉が何を示唆しているのか、
作者の奥深い意図は、私には理解できないところがあります。
村上さんにとっては、読者へのとっても大切なメッセージなのでしょうけど…。
私が読み応えがあったと感じたのは、
青豆と「さきがけ」のリーダーとの会話の部分、
牛河がタマルに殺害される部分、といったところでしょうか。
もちろん、ほかにもたくさんありますが…。
あと、とにかく理屈抜きに、
1行1行の文章が洗練されており、
また、1行1行に読者に考えさせるところがあって…。
なんというか…、まぁ、不思議な本です。
それにしても、
どうしてこのようなたくさんの「語彙」を、芸術的に組み合わすことができるか?
村上さんの小説を外国語に翻訳する時には、どのようにして言葉を置き換えるのか?
「村上ワールド」の魅力は、まるで「底なし沼」のようです。
今日は、とりとめのないことを書いてしまいました。
今年こそ、村上さんのノーベル文学賞受賞を期待したいと思います。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: ハードカバー
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