しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

甘酸っぱい思い出

昨日の日記で、
「色彩を持たない多崎つくるくん」の読書感想文を書いたところ、
先月10日に開催された高校の同窓会で、女性二人と交わした会話を思い出しました。

まず、J.Fさんからは、
「M君は、近藤正臣が好きだったよね!」

えっ…、どうしてそんなことを知っているだろう?
本人もすっかり忘れていたのに…。

当時、松崎しげるが歌う「君は何を教えてくれた」をバックに、
近藤正臣が船のデッキで、
グリコアーモンドチョコレートX・Oを食べるCMが流れていました。

♪君は何を教えてくれた 愛の甘さ 別れの苦さ
 夢中になった優しい日々が なぜか今は思い出に変わる…。

潮風に流れる長髪 その髪をかき分ける、近藤正臣のさりげない仕草。
それがとてもカッコよくて、高校生の私にとっては、憧れのスターでした。
その髪をかき分ける仕草を、当時、確かに真似していたような……。

次に、H.Mさんからは、
「修学旅行のバスの中で、M君とK君がデュエットで歌った
 「ある日渚で」(朝香ふみえ・中島文雄)は、今でも懐かしく思い出すよ!
 とっても可愛い曲だったよね!」

う〜ん、思い出しただけでも、ちょっと恥ずかしいな。
私は、朝香ふみえの役だったから…。

♪愛してるって言って(愛してるよ) もっと心を込めて(愛してます)
 とてもきれいな海ね(きれいだね) 大きな船がとおるわ

この曲を歌うと皆に喜んでもらえて、
アンコールの声が何度も掛ったような…そんなことを覚えています。

こうして二人の女性との会話を、今、振り返ってみると、
高校時代の私(M君)は、少しは「色彩」というものを持っていたのかもしれません。
輝きを放つことは決してなかったけれど……。

『自分自身が何であるかなんて、そんなこと本当には誰にもわかりはしない。』
どちらの思い出も甘酸っぱい味がします。