一昨年の10月7日からこの日記を書き始めて、いつの間にか2年が経過していました。
粘り強さに欠ける性格なのに、我ながらよく続いていると思います。
今、私の手元には、ハードカバーの小さな日記帳があります。
私が小学5年生の時に書いていた日記帳で、母が処分せずに遺してくれたものです。
1月9日の三学期の始業式から書き始めています。
『今日から三学期だ。ぼくは、心がはずんだ。
みんな冬休みの話をしている。校長先生も、みんな元気でよかったと、いっていた。
始業式もすんで、教室にはいった。いろいろなことを先生と話した。
ぼくたちグループは、そうじが休みだ。
かぜをひいているから、早く帰って病院に行った。
これから毎日通わなければならない。
ノートがないので母にこの日記帳とノートを買ってもらった。
毎日日記をつけようと思う。』
どうやら最初の「志」は立派だったようですが、
残念ながら、この日記は2月14で終わっています。
そのため、日記帳の大部分は余白のページになっています。
古びた日記帳をしげしげと読み返してみて、ふと思うことがあります。
母はどんな気持ちでこの日記帳を買ってくれたのだろう?
母はどうしてほとんど書かれていない日記帳を処分しなかったのだろう?
小さな日記帳は、黙して語りません……。