しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

知の創造と共有

うれしいニュースを今日の日経新聞「教育」欄で見つけました。
それは、『日本版「ムーク」が始動』という記事です。
記事の冒頭は、次のように書かれています。

『10月、米国で急拡大している大学講義のネット無料配信サービス、
 MOOC(ムーク、大規模オープンオンライン講座)を国内で提供する
 「日本オープンオンライン教育推進協議会」(JMOOC)が誕生した。
 白井克彦JMOOC理事長(放送大学学園理事長・前早稲田大学総長)に
 寄稿してもらった』

以下、記事には、白井理事長の寄稿文が掲載されていますが、
2014年度のJMOOK開講講座一覧も併せて紹介されています。
それによると、
広島大学は「経済・金融」、早稲田大学は「政治過程論」、
東京大学は「歴史学」、「大阪大学」は「統計学・データ分析」、
国際教養大学は「日本研究」など、私が是非聴講したい講座が盛りだくさんでした。

この「ムーク」のことを、今年9月21日のこの日記で書いたことがあります。
日本でも、こんなに早く具体化するなんて、夢にも思いませんでした。

ところで、この記事には「ポイント」解説も付いていました。
このポイントには、「ムーク」の可能性等を、次のように鋭く指摘していました。

『情報通信技術(ICT)が、
 人々のコミュニケーションやビジネス形態を様変わりさせたように、
 MOOCも既存の大学システムを大きく変える可能性を秘める。
 MOOCを通じて講義が公開されることは、
 個々の大学の教育レベルをネット上にさらすことに等しい。
 究極の情報公開ともいえる。
 また「反転学習」のような新しい教育方法が広がれば、教室の風景は一変する。
 一方で、入試偏差値は高くないが実は優れた講義を提供している大学が、
 高い評価を得る契機になる可能性もある。
 ネットで無料の講義を受け修了認定まで行われると、
 学生の授業料で成り立っている私立大学は存在の根本を問われかねない。』

う〜ん、なるほど‥。
大学、とりわけ私立大学は、ムークによって淘汰されることになるのかもしれません。
しかし、一方では、世界中の聴講生の中から、
とんでもない天才を発掘できる可能性も秘めていると思います。

「知の創造と共有」への試み‥‥。
面白い時代になってきました‥‥。ワクワクします。