しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

日曜日に考え込む

昨日(2日)は、
恒例の松前町職員と松前町在住の県職員との「親睦球技大会」に参加しました。
ソフトバレーを4チーム編成して対戦するのですが、
私は最近、肩の調子が悪くてボールに反応することが出来ず、
チームの足を引っ張ってしまいました。
運動不足の解消に努める必要がありそうです。(半分は歳のせいだと思います。)

さて、今日(3日)の日経新聞「日曜に考える」の「創論」は、
集団的自衛権 行使認めるべきか」でした。
政府解釈を見直し、行使を認めることに賛成・反対のそれぞれの論客が登場して、
とても読み応えのある記事でした。

記事はQ&A方式で書かれていましたが、
論点の主要な部分を次のとおり抜き出してみました。
まずは、「地域の平和維持に必要」とする北岡伸一国際大学学長です。

Q.いまの憲法解釈の枠内でも、多くの貢献ができるという意見も聞かれます。
A.たとえば、米国に向かう弾道ミサイルを、
  警察行為として撃ち落とせるという議論がある。
  だが、弾道ミサイルは国際法上、
  各国に認められた領空をはるかに越えた上空を飛ぶ。
  日本が警察行為として迎撃したら、
  自分の判断で領空の範囲を広げることになってしまう。
  近くの米艦が攻撃されたとき、
  自衛艦が(自己防衛という名目で)反撃できるという説もあるが、
  それは個別的自衛権の拡大解釈だ。そのほうがもっと危険だ。

Q.きちんと憲法を改正し、行使を認めるべきだという主張には、どう答えますか。
A.憲法を厳密に守るより、国家の安全を保つほうが大切だ。
  それに、日本はすでに(戦力の不保持などをうたった)憲法9条2項から、
  最小限の自衛力を持てるという解釈を導き出している。
  この飛躍に比べれば、集団的自衛権を認める憲法解釈の変更は、
  たいしたジャンプではない。

次に、「戦闘参加せず国際貢献」という立場の柳沢協二・元内閣官房副長官補です。

Q.政府は自衛隊の存在を合憲とするなど、
  すでに大きな憲法解釈の見直しを重ねてきました。
  なぜ、集団的自衛権はいけないのですか。
A.そうした見直しを経て、
  集団的自衛権は行使できないという解釈ができあがってきた。
  それでも変更するというなら、憲法9条を改正しなければならない。
  これまでの政府解釈や最高裁判決の積み重ねを、
  ひとつの政権の考えで変えるべきではない。

Q.憲法改正なら、集団的自衛権行使に賛成ですか。
A.自衛隊イラクで復興に特化した活動をした。
  それによって、日本の良さと特色をアピールできた。
  戦闘に参加しないと、日本は本当に国際社会に評価される貢献はできないのか。
  むしろ銃を向けない貢献に徹するほうが、日本の国益になる。

う〜ん、私にはどちらも正しい主張のように思えてなりません。
ただ、北岡学長の「憲法解釈の変更はたいしたジャンプではない。」
というのは、ちょっと恐いような感じがするし、
柳沢さんの「戦闘に参加せず国際貢献」というのも、
本当に国際的にそれで通用するのかなとも思うのです。

マジで日曜日に考え込んでしまいました。なかなか私自身の結論が出ません。