私と私の娘は、大学生の時に奨学金を借りました。
二人とも大学は都内だったので、家賃をはじめ何かと出費が多く、
親の仕送りだけではとても生活費を賄えませんでした。
奨学金のおかけで何とか不足分がカバーでき、無事に卒業することができました。
ただ、私と娘の違いは、
私の場合は、日本育英会の無利子奨学金で、
娘の場合は、日本学生支援機構の有利子奨学金であったことです。
その奨学金について、今日15日の朝日新聞に、
『大学奨学金〜給付型を導入しよう』という社説が掲載されていました。
記事によると、
景気が低迷し、非正規雇用が広がっていることが背景にあって、
卒業後、未返還の人が増えているとのことでした。
「親が豊かでない生徒が進学の扉を閉ざされれば、
貧しさは世代間で連鎖し、格差が広がる。
社会全体の問題として、制度の見直しを急がねばならない。」
記事ではこのように述べたうえで、給付型の奨学金の導入を提言していました。
私もこの提言には大賛成です。
国に財源がなければ、企業に支援をお願いする方法も、
記事ご指摘のとおりだと思います。
『若者が希望を持てない国に将来はない。未来への投資に力を入れるべきだ。』
記事の最後に書かれていたこの言葉は、
給付型奨学金の導入に限らず、
若年者支援に関する「真理の言葉」だと思います。
ところで、ここまで書いて思い出しましたが、
我が娘はきちんと奨学金を返済しているのかしら……?
本人に確認したい気持ちは山々だけれど、
そうすると請求書がこちらに回ってきそうな気がします。