雪斎先生こと、櫻田淳・東洋学園大学教授の
「内政」、それも「地方振興」に関する論評を、
産経新聞「正論」欄で初めて読んだような気がします。
今日(21日)掲載された
『「地方創生」へ対外戦略の強化を』というタイトルの論評のことです。
この論評で雪斎先生は、
石破茂・地方再生担当相が語る、農業を軸とした「地方創生」の理念は、
「日本全国、ブルゴーニュ化」とでも呼ぶべきもので、
日本という国よりは日本の各地方が、
海外から憧憬のまなざしを向けられるようにしなければならないこと。
英国における「ロイヤル・ワラント」(英国王室御用達)制度、
あるいは、昔日の宮内庁御用達制度のように、
日本各地の銘品が銘品である所以を世界中に認知させていく仕組みが、
適宜、用意されていくべきであること。
このように述べられて、地方の魅力を直接に海外に伝える努力が、
「地方再生」の文脈で主眼に置かれるべきであると指摘されていました。
また、論評の最後に、雪斎先生は、
『「地方創生」の文脈で考慮されるべきことは、多面的である。』
とも述べられていました。
おっしゃるとおりで、
だからこそ「地方創生」は、古くて新しく、
しかも、これぞという正解のない、難しい課題であるのだと思います。
なお、余談ではありますが、
この論評のなかで、「愛媛・今治のタオル」を
「日本のロイヤル・ワラント」の一つとして称号を付して、
海外に広く紹介してはどうかと述べられていました。
愛媛の物産を全国に紹介していただいて、
県民の一人として、とてもうれしく思います。