今日12日の朝日新聞「天声人語」を読んで、
「言葉」について改めて考えることがありました。
コラムの冒頭は、次のような文章で始まります。
『「星の王子さま」のサンテグジュペリが言ったそうだ。
〈完璧が達せられるのは、付け加えるものが何もなくなった時ではなく、
削るものが何もなくなった時である〉。
「名言の森」という本から引いたが、芸術論としても人生論としても深みがある。
通じるものがあろう、
亡くなった詩人の長田弘(おさだひろし)さんはこう書いていた。
〈一人の日々を深くするものがあるなら、
それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで、どれだけ多くの言葉でではない〉。』
う〜ん、この文章の最後の
〈一人の日々を深くするものがあるなら、それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで、
どれだけ多くの言葉でではない〉という言葉には、まいりました。
私なんか、妻から「普段、あなたは余計な言葉をしゃべり過ぎ!」と
よく言われます。
ですから、コラムで書かれているような
「少ない言葉でやってゆける」自信は全くありません。
かといって、「弁舌さわやか」という能力は持ち合わせていません。
ところで、その「言葉」といえば、
今日の日経新聞に、言の葉協会という一般社団法人の全面広告が掲載されていました。
広告を読んで、「恋文・言の葉大賞」という存在も初めて知りました。
広告に掲載されていた
『「言葉」の力』という高校一年生の大賞作品には、
次のような文章がありました。
『言葉を人をつくり、言葉が人をつくってきた。
しかし、「言葉にならない」という言葉があるほど、
言葉にはまだまだ量りしれない何かをもっている。』
高校生とは思えないような「名言」だとおもいます。
今日は、「言葉の奥深さ」について考えた一日でした。