しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

言葉の奥深さ

今日12日の朝日新聞天声人語」を読んで、
「言葉」について改めて考えることがありました。
コラムの冒頭は、次のような文章で始まります。

『「星の王子さま」のサンテグジュペリが言ったそうだ。
 〈完璧が達せられるのは、付け加えるものが何もなくなった時ではなく、
 削るものが何もなくなった時である〉。
 「名言の森」という本から引いたが、芸術論としても人生論としても深みがある。

 通じるものがあろう、
 亡くなった詩人の長田弘(おさだひろし)さんはこう書いていた。
 〈一人の日々を深くするものがあるなら、
 それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで、どれだけ多くの言葉でではない〉。』

う〜ん、この文章の最後の
〈一人の日々を深くするものがあるなら、それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで、
どれだけ多くの言葉でではない〉という言葉には、まいりました。

私なんか、妻から「普段、あなたは余計な言葉をしゃべり過ぎ!」と
よく言われます。
ですから、コラムで書かれているような
「少ない言葉でやってゆける」自信は全くありません。
かといって、「弁舌さわやか」という能力は持ち合わせていません。

ところで、その「言葉」といえば、
今日の日経新聞に、言の葉協会という一般社団法人の全面広告が掲載されていました。
広告を読んで、「恋文・言の葉大賞」という存在も初めて知りました。

広告に掲載されていた
『「言葉」の力』という高校一年生の大賞作品には、
次のような文章がありました。

『言葉を人をつくり、言葉が人をつくってきた。
 しかし、「言葉にならない」という言葉があるほど、
 言葉にはまだまだ量りしれない何かをもっている。』

高校生とは思えないような「名言」だとおもいます。
今日は、「言葉の奥深さ」について考えた一日でした。