いつも楽しみにしている丹羽宇一郎さんの経営者ブログ、
今日20日のタイトルは『「ミドルの五月病」へのクスリ』でした。
「五月病」といえば、学生特有の心の病だと思っていましたが、
今は新入社員だけではなく、異動などで新しい職場に移ったミドルが
新しい職場に戸惑い、苦しむこともあるそうです。
確かにそのとおりで、人事異動は、
大いなる不安と若干の期待を抱かせる「組織の儀式」だと思います。
ブログで丹羽さんは、
新しい職場に慣れるための悩みは解決できる、
ただし、その前に心しておかなければならないことがある
と述べられています。
それは、仕事というものは、自分で評価するわけではなく、
他人が評価するものだということ、
ミドルが、五月病に苦しむとしたら、
そうしたことを忘れてしまっているのではないかと指摘されています。
そして、新しい職場や仕事に戸惑うことがあれば、
まずは周りの人たちから信頼を得ることからはじめることを勧められています。
う〜ん、鋭い御指摘です。心したいものです…。
また、丹羽さんは、伊藤忠商事で働いていたとき、
異動のシーズンになるたび、
次のようなメッセージを異動対象者に送っていたとのことでした。
『次の職場に行ったら、まず勉強しろ。
文句を言わず、とにかく一生懸命、勉強しろ。
1年間は「教えてください」「ありがとう」の繰り返しでいい。
物事が分かってきたら、自分の意見を言ってもいいが、
1年ぐらいは黙って『はい、分かりました』と相手から学べ。』
う〜ん、これも大変重い言葉です。
・周囲の信頼を得るために努力すること。
・自信過剰に陥らず、謙虚に一生懸命勉強すること。
この二つは、「五月病」の処方に限らず、
社会人として、ひいては人間として生きていくうえで、
大切な心構えだと思います。