しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「人が活きる空間」を考える

ビデオに録画していた、先月25日放送の「カンブリア宮殿」を視聴しました。


今回の経済人は、「オカムラ」社長の中村雅行さんで、

番組HPには、次のような紹介文が掲載されています。

『コロナ禍で職場を縮小する企業が急増‥.。オフィス関連ビジネスが大きな打撃を受けたこの1年。

 赤字転落を覚悟したというオフィス家具大手のオカムラが、なぜか最高益を更新する業績を叩き出している。

 一体何故、奇跡のような逆転劇は起きたのか?

 その裏にあったのは、創業76年のオカムラ流"人が活きるオフィス"作りだった!

 会社最大のピンチを乗り越えた中村社長の改革劇に迫る。』


そして、編集後記では、村上龍さんが次のようなことを述べられていました。

『中村さんは「ライトサイジング」という言葉を使った。

 オフィスは何をする場所なのかという根源的な問い。

 従来、個人のデスクと会議室で構成されていた。思い返せば、その通りだ。

 固定デスクは排除、オープンスペースで仕事。

 カフェラウンジではフラッと集まった社員が新しい事業構想を。

 経済や社会が大きく変わる場合、必ず非連続で新しい需要が生まれる。

 オカムラは、創業時からベンチャー企業だった。

 「新しいコンセプト」を持つ商品を作り続けてきたのだ。』


番組では、オカムラが提案・創造した、某大手企業のオフィスが紹介されていました。

雑音から遮断された個室や、食堂と仕事場が一体となったオープンスペースが配置されるなど、

とても素敵なオフィスでした。

「毎日、オフィスに通うのが楽しい」と言う女性社員の声が印象的でした。


私は、今は仕事をリタイアした身ですが、現役時代に働いていた職場は、

その多くの異動先が、狭くて、日当たりが悪く、夏は暑く冬は寒く、お世辞にも快適とは言えない環境でした。

「人が活きる空間とはどういう空間なのか」、そもそも「オフィスとは何をする場所なのか」‥‥。

働く人が快適に過ごせる環境を提案する企業と、それを実際に実現してみせる企業は、

「人という資源に投資する」という点で、これからも必ず成長していく企業なのだろうと思いました。


旧態依然とした国や地方自治体のオフィスも、何とかならないのかしら‥‥?