日銀が先月29日の金融政策決定会合で決めたマイナス金利の導入。
「賛成5」対「反対4」の賛成多数で決めたこと、
4人の審議委員であることはニュースで知りました。
それぞれの委員は、どんな理由で反対したのかな?…と思っていたら、
先月31日の読売新聞に、次のように書かれていました。
・白井さゆり委員
→国債買い入れの限界と誤解されるおそれがある。
・石田浩二委員
→これ以上国債の金利が低下しても実体経済に大きな効果はもたらさない。
・佐藤健裕委員
→世の中に出回るお金の量の増加ペースの縮小とあわせて実施すべきだ。
・木内登英委員
→長期国債買い入れの安定性を低下させる。
記事によると、白井さゆり委員は、
「今の政策に限界があると誤解され、複雑な仕組みが混乱を招くおそれがある」
と指摘し、事実、日銀の発表直後に市場が乱高下したのも、
政策変更の意図が分かりづらかったためだとのことでした。
また、最近までマイナス金利の導入に
否定的な発言をくりかえしていた黒田総裁は、会合後の記者会見で、
「重要なのは日銀が物価2%の早期実現に強くコミットして、
必要な措置は何でもやるということだ」と力を込めたそうです。
さて、この記事を読んだ私は、
デフレから完全に脱却するための黒田総裁の強い意志は理解できたのですが、
4人の審議委員が反対した理由の意味は、正直言ってよく分かりません。
たとえば、石田委員の「実体経済に大きな効果をもたらさない」とは、
「銀行が新たにお金を貸し出す先がない(資金需要がない)」ので、
今、マイナス金利を導入しても効果が期待できない」ということなのでしょうか?
私にとっての「生きた教科書」は、黒田総裁の発言だけではないみたいです。
ところで、このところ飲み会が続いています。
昨日も飲み会、明日も飲み会です。
少しは街角の景気回復に貢献できているのかもしれません。(苦笑)