しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

定年がもたらすもの

最近になって、国家公務員の

「生涯設計総合情報提供システム」というWebサイトがあることを知りました。

定年を迎えると、それまでと大きく生活環境が変わることは、

私は現在、身をもって体験中ですが、

このWebサイトではその事例として、次のようなものが挙げられていました。

 

①自由に使える時間が増える

②収入が減る

③主な活動領域が居住地域となる

④家族と接する時間が増える

⑤公務での人間関係が徐々になくなっていく

⑥公務での価値観や肩書きが通用しなくなる

⑦副次的な避難場所がなくなる

 

私の新しい勤務先は、以前と比較して休みが少ないため、

自由に使える時間や家族と接する時間は、かえって少なくなりました。

そして、②、⑤、⑥及び⑦は、まったくもってそのとおりとなりました。

②の「収入が減ること」の覚悟は、ある程度できていましたが、

問題は⑤と⑥と⑦で、それぞれ次のような解説がありました。

 

まず、⑤の「公務での人間関係が徐々になくなっていく」は、

『公務の職場を離れると、これまでの職場の人間関係が徐々になくなっていきます。

 そのために、体験したことのない孤独感や寂りょう感に

 さいなまれることもあります。』

 

次に、⑥の「公務での価値観や肩書きが通用しなくなる」は、

『定年後は、公務に対していかに強い思い入れがあっても、

 そこから離れて一個人に戻ることになります。

 これまでの言動のより所であった公務での価値観の転換を

 迫られるケースもあるでしょうし、定年前の肩書きは通用しなくなります。』

 

最後に、⑦の「副次的な避難場所がなくなる」は、

『定年前は、職場が、結果として家庭や居住地域での

 煩わしい事柄からの避難場所になっていたケースがあるかもしれません。

 しかし、定年後は、このような副次的な逃避場所がなくなります。』

 

う~む、「痛いほど」、いや、「涙が出るほど」よく理解できます。

人生は、自分が思い描いていたとおりには、なかなかならないものですね…。